あらすじ

白銀の髪をした青年は、イルヴァを見るなりその身体を抱き上げ、信じられないものを見るように呟いた。 「……姉上?」 ――そんなはずはない。彼とは、初対面なのに。           *** イルヴァ・カーラソンは、辺境の子爵領で家族と穏やかに暮らしていた十一歳の少女。 そんな彼女のもとへ、ある日、竜王ラクナルから一通の召喚状が届く。 その内容は、二人の竜の王子の花嫁候補として王城へ来るように、というものだった。 各国から年頃の姫君や高位貴族の令嬢たちが集められる中、まだ結婚には幼すぎるイルヴァだけが、なぜか竜王本人から名指しされていた。 そして王城へ到着した彼女を待っていたのは、さらに不可解な出来事だった。 白竜である第二王子シグルドは、初対面のイルヴァを「姉上」と呼び、早々に将来の伴侶にしたいと宣言。 一方、黒竜である第一王子ギルザードは、彼女を見た瞬間に息を呑みながらも、なぜか距離を置こうとする。 けれどイルヴァが危険にさらされれば、誰よりも早く手を差し伸べるのは彼だった。 知らないはずなのに、なぜか懐かしい二頭の竜。 繰り返し夢に現れる、遠い記憶のような光景。 そして、イルヴァ自身も知らない出生と前世の秘密。 かつて叶わなかった想いと失われた絆が、時を越えてもう一度動き始める――。

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カクヨム
カクヨム2026/09/07
  • 現在の作品竜の王子と秘密の子 ~十一歳の私が、なぜか竜王子の花嫁候補に指名されました~