あらすじ

「一生懸命書いたって、伝わらなけりゃ、意味がねえ」 そう言って樋口玄徳は原稿を屑籠へと投げ入れた。 「――もったいないなぁ……」 弟・七施が、屑籠から原稿を拾い上げる。 七施は視線を文字にすべらせた。 「月をもまがう処にて……?」 何書いてあるのか、さっぱりだ……。七施は首を傾げた。 ――これはそんな、何ものにもなれず、何も残らなかったものの、ほんの僅かな物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/07
  • 現在の作品月をもまがう処にて