あらすじ
文化祭実行委員長になった。
じゃんけんで負けたから。
その日から予算表、申請書、段ボール百箱、吹奏楽部の情熱に追われ続け、気づけば授業より文化祭、人生より文化祭になっていた。
そしてある朝、影が消えた。
次に写真から消えた。
次に名前が消えた。
体重計にはこう表示された。
「概念」
青春とは何か。 文化祭とは何か。 存在とは何か。
たぶん全部どうでもいい。
ただ、誰かに覚えていてほしかった。
笑えて、ちょっと切なくて、最後に胸のどこかが静かに痛くなる。
これは文化祭に食われて概念になった少年と、最後まで手を振った少女の物語。