あらすじ
妹のように大切だった少女を、目の前で殺された。
その日を境に、俺の中には一人の女が住み着いた。
――二万年を生きる、魔王・エイナ。
彼女は俺の身体を借り、俺にいくつもの「約束」を押しつけてくる。
最初は、それだけだと思っていた。
けれど、旅を続けるうちに、奇妙な出来事が増えていく。
死んだはずの少女の声。
俺の知らない力。
俺を知っている人形師。
他人の能力を奪う魔王。
そして――俺自身さえ知らない、過去。
気づけば、俺の周りには敵ばかりだった。
なぜ俺は狙われているのか。
なぜエイナは、何もかも知っているように振る舞うのか。
そして――あの日、俺の目の前で死んだ少女は、本当に「死んだ」のか。
これは、死者と共に生きる少年が、
少しずつ世界の真実に近づいていく物語。