あらすじ
guilty pleasure(ギルティプレジャー)
他人には少し恥ずかしくて言えないけれど、実は大好きな趣味や嗜好を指す言葉
*~*~*~*~*
製版会社に勤める成瀬駿(30歳)は、社内でも有名な元・遊び人のモテ男。しかし30代を迎えた今、中身のない社内恋愛や、周囲のキャッキャした空気にすっかりうんざりしていた。
そんな彼が社内で唯一、素の自分で接することができて、仕事のパートナーとして100%信頼しているのが、地味で無口な同期のお局・佐藤京香(30歳)だった。
「仕事場をなんだと思ってんだ。佐藤くらい黙々と仕事しろ」
恋愛対象としては完全に圏外。だけど、一番気楽で、一番リスペクトできる存在。
そんなある日、会社の商品撮影がきっかけで成瀬の視線が微妙に変化する。
普段は一歩引いて言われたことだけをこなす佐藤が、ある瞬間、成瀬の知らない「別の顔」を覗かせて──。
人には言えない秘密の顔を持つ男と、自分の世界を頑なに守り続ける女。
交わるはずのなかった二人の境界線が、仕事の「職人技」を通してジリジリと崩れ始める。