あらすじ
50世紀。
精密に管理された社会にあわず、はみ出して隠者のように宇宙を漂流する青年。
彼は宇宙を漂うなかで一切の熱やエネルギーを放出しない奇妙な惑星を発見する。
調査のために降り立ってみると、突如として地割れが起こり星の内部へと落下してゆく。
落下してゆくなかで見えた地球のような星。
青年が地表だと思っていたのは外殻で、地球を模した星を覆い、隠蔽していたのだ。
宇宙船ごと地球を模した星へ取り込まれる青年。
荒れ狂う環境のなかで何者かのガイドに従い、ひとまず環境の安定した場所にたどり着く。
そこにはまるでデータが破損したような洋館があった。
『──司令部』
青年はこの星の秘密を探るため、そう書かれた洋館のデータを修復する。
──と
『ようこそ!技術仕掛けの女神さま─テクノロジー・バトル・ピリオドへ!』
まるでB級ブラウザゲームのようなポップが浮かび上がる。
隠蔽されたこの星は上位存在が空間ごとデータを改竄して作られた美少女ゲームの世界だった。
すでにサ終を迎え、放棄された星の中でプレイヤーとして選ばれた青年はこの星の危機的な状況を知ることになる。
マスター─宇宙地図を埋めていたところ、星に取り込まれてプレイヤーとなる。ゲーム内では技術元帥、兼総合幕僚長。本名はクローニン・元師だがゲーム内で技術元帥の役割を与えられてからなんとなく本名を名乗りづらい気持ちになっている。生い立ちは人口維持計画でランダムに遺伝子を組み合わされて生まれた人間。管理社会があわず、成人すると直ぐに船を買って宇宙漂流の旅に出た。
信貴─中型宇宙船でありながら原子レベルでのジオサイクルを持つ超長期巡航船。重力ユニットを取り囲むような優美な居住区が特徴で、彼女の自慢なのだが所有者のマスターはライフシミュレータ(没入型人生体験機)ばかりしていた。高性能AIを搭載しておりライフシミュレータではその時代の文化、環境を完全に再現しプレイヤーの周囲600万人の思考をそれぞれ独立して動かすことが出来た。……が星に取り込まれてからはデータを大幅に制限されてしまった。取り込まれてからは小型インカムを通じてマスターと会話している。
流星─上位存在のゲームに登場する航空機、流星の擬人化美少女。一人称は『ぼく』。上位存在たちの遺した掲示板によるとヤンデレらしい。詳しくは本編で
妖精─上位存在がゲームを作るときに作られた星の住人。情報生命体で小人サイズと人間サイズを使い分けることができる。土地の気(情報)がある限り何度でも再生できる。マスターとの初接触時には敵性AIのハックにより不調をおこしていた。ほとんどが女性の姿なのは上位存在が♂型のキャラクターデザインをサボったため。