あらすじ
久世グループには、代々受け継がれてきた奇妙な特異体質がある。
久世家に生まれる子どもは、なぜか代々一人っ子。
そして久世家の男は、生涯ただ一人の女性しか愛さない。
久世グループの若き社長・柊(しゅう)も、その宿命を受け継ぐ一人だった。
十五年前、十五歳だった柊は、別荘地で九歳の少女と出会う。
幼い日のわずかな時間。
しかし柊にとって彼女は、決して忘れることのできない存在となった。
それから十五年。
柊はずっと彼女を探し続けていた。
そしてある日、久世グループのデザイン部で、一人の女性を見つける。
――やっと、見つけた。
彼女の名は結衣(ゆい)。
結衣も十五年前に出会った「お兄ちゃん」を覚えていた。
けれど、目の前にいる社長の柊が、あのときの「お兄ちゃん」だとは気づいていない。
十五年間ただ一人を想い続けた柊と、彼の正体を知らない結衣。
二人の再会から、久世家に受け継がれてきた特異な愛の物語が動き始める。