あらすじ

早瀬紬は、かつて「天才子役」と呼ばれていた。 泣けと言われれば泣ける。 笑えと言われれば笑える。 誰かを好きな少女も、母親を失った子供も、完璧に演じられる。 けれど、本人として嘘をつくのは致命的に下手だった。 「昨日どこにいた?」 「家」 「嘘だな」 そんな紬の嘘を、なぜか毎回見抜いてしまう同級生・水野。 十二歳で芸能界を離れ、普通の高校生活を送っていた紬だったが、昔のマネージャーとの再会をきっかけに、少しずつ再び演技の世界へ足を踏み入れていく。 久しぶりの撮影。 文化祭の舞台。 五年ぶりのオーディション。 そして、ずっと距離を置いていた母親との再会。 「分からない」と言うことすらできなかった少女が、自分で選び、自分で迷い、自分の言葉を取り戻していく。 これは、演技だけは完璧な少女と、彼女の下手な嘘を見抜いてしまう少年の、少し不器用な青春の話。

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カクヨム
カクヨム2026/09/07
  • 現在の作品本番じゃないので