あらすじ
十九歳の小宮ひよりは、子どもの頃の失敗を忘れられず、職場でも友人の前でも「余計なことを言わない」ように生きていた。
そんなある夜、偶然見つけた地下アイドル「リトルフレア」の動画に惹かれ、初めてライブハウスへ足を運ぶ。
そこで、誰にも見せるつもりのなかったダンスを関係者に見られたひよりは、突然こう頼まれる。
「今日、うちのステージに、一曲だけ出てもらえませんか」
知らない新曲。初めて着る衣装。目の前には、自分を見ている客席。
ずっと人の目が怖かったはずなのに、踊り始めると、客席から返ってくる声や笑顔が少しずつ楽しくなっていく。
誰かに見られることを避けてきた少女が、ステージの上で初めて「もっとここにいたい」と思う。
まだ誰も、彼女の名前を知らない。
これは、小宮ひよりがアイドルになるまでの物語が、始まる前の話です。
すみません。始まらなくて。4~5話で完結させます。