あらすじ

【あらすじ】 かわいがられた愛猫は、大好きだった主人のそばにいたくて、人間の少女に転生する――。 大切にしていた愛猫シェルを亡くした、氷の王エリオット。 その悲しみを抱えたまま生きる彼の前に、ひとりの新人侍女が現れる。 その正体は――、なんとシェルの生まれ変わり! 人間になった元愛猫リシェルには、ひとつだけ重大な秘密がある。 それは、自分がかつてエリオットの愛猫シェルだったと知られてはいけないこと。 もし正体が知られれば、彼女はこの世界から消え、彼女と過ごした人々の記憶からも消えてしまう。 しかも、満月の夜には猫耳としっぽが生えてしまうという条件で転生し、完全な人間として生き続けるためには、エリオットからキスをしてもらわなければならない。 「エリオット様。突然ですが、キスしてください!」 猫として愛されていた記憶は、リシェルにしかない。 一方のエリオットは、亡き愛猫を忘れられず、女性を遠ざけていた。 そんなふたりの距離が少しずつ縮まっていく中、妃候補として三人の令嬢がエリオットのもとへやってくる。 果たしてリシェルは、猫だったことを隠したまま、愛するエリオットのそばにいられるのか。 ちょっぴりドジで天然な元愛猫リシェルが、大好きな王様のそばにいるため、猫の本能と持ち前の身体能力で奮闘する、秘密と恋の転生ラブコメディ。 【登場人物】 ■リシェル ヒロイン/17歳 白髪のロングヘアに青い瞳。腰まで届く、ゆるく編んだ三つ編みが特徴。 魔女との契約によって、エリオットの愛猫シェルから人間の少女へ転生した。 健気で一途な頑張り屋。大好きなエリオットのそばにいたい一心で、城の侍女になる。 前世が猫だったため、身体能力が非常に高く、高い場所へのジャンプや狭い場所への侵入、鋭い嗅覚、暗闇での視力など、猫の能力を持っている。 一方で、水に濡れることや柑橘系の匂い、香辛料、香水、大きな音、強引に抱き上げられることなど、猫が苦手とするものも苦手。 さらに、魔女との契約には二つの条件がある。 ひとつは、前世がエリオットの愛猫だったことをだれにも知られてはいけないこと。正体が知られると、リシェルはこの世界から消滅し、彼女と関わった人々の記憶からも消えてしまう。 もうひとつは、満月の夜だけ人間の姿のまま猫耳としっぽが生えてしまうこと。 この条件を解き、完全な人間として生き続けるためには、エリオットからキスをしてもらわなければならない。 しかし、前世が猫のリシェルは、キスの意味も重要性も知らない。 【前世】シェル 白い長毛の猫。青い瞳。 子猫の頃、城の敷地内に迷い込んだところをカラスに襲われ、当時11歳だったエリオットに助けられる。 以来、エリオットに溺愛され、冷酷な彼が唯一、弱音や本音を打ち明けられる存在となった。 しかし、エリオットの寵愛に嫉妬した妃候補の令嬢によって池に突き落とされ、命を落とす。 あの世へ旅立つ寸前、魔女と契約を交わし、人間の少女リシェルとして転生する。 ■エリオット・ヴァンデール ヒーロー/22歳 ノクスベル王国の若き国王。金髪。 『氷の王』と呼ばれるほど冷酷無慈悲で、女性や侍女にも容赦がない。 幼い頃に出会った愛猫シェルを溺愛しており、彼女にだけは弱音や本音を打ち明けていた。 しかし21歳のとき、妃候補の令嬢によってシェルを失ったことをきっかけに、完全な女性嫌い・女性不信となる。 これまでにも、世話役の侍女を何人も泣かせて辞めさせてきた。 そんなエリオットの前に現れたのが、なにを言われてもめげない新米侍女リシェル。 どこか愛猫シェルに似ていると感じながらも、そんなはずはないと思っている。 ■アンネ リシェルと同い年/侍女 茶髪のツインテール。 リシェルと同時期に侍女見習いとして採用され、のちに親友となる。 流行り物や噂話が大好きなミーハー少女。 リシェルの恋やお城で起こる出来事に興味津々。 ■イザベラ ベテラン侍女 勤続20年以上で、リシェルの指導係。 見習いから侍女へ昇進したリシェルを気に入らず、無理な仕事を押し付けてお城から追い出そうとする。 ■ヴィクトリア 妃候補のひとり 赤髪のロングヘアに縦ロール。 わがままで傲慢な性格。 リシェルに対しても敵意を隠さず、正面からぶつかってくる。 ■セレーナ 妃候補のひとり 青髪の腰まであるストレートロング。 医療家系の出身で、医学に詳しい。 上品で冷静、おしとやかな性格で口数が少なく、ミステリアスな雰囲気を持つ。 ■アイリス 妃候補のひとり ピンク髪のふわふわしたミディアムヘア。 小柄で温和な小動物系。 一見すると三人の中で最もやさしそうに見えるが、その正体は嫉妬深い悪女。 人前では善人を演じながら、陰ではリシェルを追い詰めていく。

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カクヨム2026/09/07
  • 現在の作品侍女に転生した愛猫は、ただ氷の王のそばにいたい