あらすじ
神崎直文、40歳。
妻の美鈴と、言葉を話さない息子・優人との何気ない日常を、何より大切にしていた。
しかし仕事帰り、直文の乗った電車が事故に遭う。
咄嗟に誰かを庇った直文は命を落とした――はずだった。
次に目を覚ましたとき、直文は見知らぬ女子高生・永田理真の身体になっていた。
なぜ自分は、この身体にいるのか。
本当の理真は、どこへ行ったのか。
何も分からない。
それでも、直文にはひとつだけ願いがあった。
――もう一度、家族のもとへ帰りたい。
姿も名前も失った父親と、父を失った家族。
そして、一人の少女。
失われた日常のその先で、「家族」とは何かを描く物語。