あらすじ
大学を休学中の医学生・井上は、ある日、自分の日記に書いた覚えのない「家に帰らないといけない」という一文を見つける。
さらに恋人・光太郎が住む古い家では、渦巻く木目、死にかけているのに死なない老人、少しずつ食い違っていく家族の記憶など、不可解な出来事が相次いでいた。
井上は、大学の後輩で寺の娘、自称・妖怪退治の専門家である法輪寺とコンビを組む。そして家に取り憑いた怪異と、光太郎一家に隠された秘密を暴き出す。
「家族とは何か」
「自分の人生を本当に自分で選んでいるのか」
偏屈で繊細な医学生と、奇術・催眠・民俗学を駆使する胡散臭い僧侶の掛け合いを軸に、謎解き、ホラー、恋愛、家族ドラマが一つに収束していく。
怪奇エンターテインメント。
【参考文献/参考作品】(暫定)
* Erickson, Milton H., Ernest L. Rossi, and Sheila I. Rossi. Hypnotic Realities: The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion. Irvington Publishers, 1976.
* Poe, Edgar Allan. “The Facts of M. Valdemar’s Case.” The American Review, vol. 2, no. 6, Dec. 1845, pp. 561–65.
* “Mesmerism in America. Death of M. Valdemar of New York.” The Popular Record of Modern Science, 10 Jan. 1846.
* Schmit, David. “Re-visioning Antebellum American Psychology: The Dissemination of Mesmerism, 1836–1854.” History of Psychology, vol. 8, no. 4, 2005, pp. 403–34.
* 国際日本文化研究センター. 「オニ(1991年・鹿児島県)」『怪異・妖怪伝承データベース』.
* 狂言共同社. 「節分(せつぶん)」『狂言共同社』.
* フロイト、ジークムント『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』中山元訳、光文社古典新訳文庫、2011年。
* 文化庁. 「紙本著色長谷雄草紙」『文化遺産オンライン』.
* 瀧谷不動明王寺. 「ご家庭でのお祈り」瀧谷不動尊.
* 伊藤潤二. 『うずまき』全3巻、小学館、1998–1999年.