あらすじ
※カドコミ漫画原作コンテスト応募作品のため、脚本形式・5話完結となっています。
※『』内の文章はナレーションorモノローグを示します。
◆あらすじ
先代魔王が勇者に封印され、その一人娘キルシュが新魔王に即位した。
キルシュが目指すのは、父と同じ「魔族も人間も、誰も傷つかない世界」。
ただし彼女は、すぐ被害者ぶり、責任転嫁し、自己愛と承認欲求の塊の――いわゆる、"クズ"だった。
そんなキルシュが治める魔王城へ、先代魔王を封印した勇者がやってくる。
しかし勇者が目にしたのは、血だまりの中ですでに息絶えている新魔王キルシュの姿だった。
優しさだけは本物のガチクズ魔王をめぐるコメディ(?)、開幕。
◆登場人物
・キルシュ
魔族を治める新魔王。
先代魔王ルツィフェルの一人娘であり、父と同じ「魔族も人間も誰も傷つかない世界」を目指す。
「偉大で優しく誠実な魔王」を自称するが、実際は被害者ムーブ、他責思考、自己愛が止まらないガチクズ。
しかし時折、本物の優しさをにじませることも。
外見は10代後半の少女。金の巻き髪に赤の瞳を持ち、黒いドレスを好んで着ている。
・ヴィーゲ
魔王城の家政を取り仕切る、冷静沈着で有能な女性家令女性。
幼い頃からキルシュに仕え、彼女に忠誠を誓っているはずだが、キルシュのガチクズっぷりに日々ストレスを募らせており、限界を超えると手が出てしまう。
羊型の魔族「魔羊」をよくモフモフしてストレスを発散している。
外見は20代半ばの女性。銀のショートカットに紫のつり目。ぴっちりしたグレーの執事服を着用し、腰から銀の懐中時計を提げている。
・レイ
人間王国の勇者。先代魔王を封印した張本人。
ある目的を持って魔王城に乗り込んできた。キルシュのことを「魔王ちゃん」と呼ぶ。
愛想がよくノリも軽いが、その内側には誠実さと熱さ、そして現実主義な一面も秘めている。
20代前半の男性。明るい茶髪を長めに伸ばし、一つにまとめている。明るい青の瞳を持つ。カーキのマント、焦げ茶のベスト、ベージュのシャツ・パンツといった地味な旅装で過ごしている。本人曰く性に合うらしい。
・グラウ
魔王城の執務を一手に引き受ける老摂政。
先代ルツィフェルにも仕えていた実務家。
魔王がクズ言動をしても家令がストレスを爆発させても、まず業務の停滞を心配する。
外見は70代の男性。白い髪と白い髭、頭から生えた鹿のような黒い角が特徴的。目はいつも細められている。黒いローブをいつも着ている。
・ルツィフェル
封印された先代魔王。
「魔族も人間も誰も傷つかない世界」を目指し、多くの魔族に慕われていた。
「世界は信じるに値する」とキルシュに語った、思慮深く優しい父親でもある。
キルシュのことを溺愛しており、彼女にある魔術を施している。
外見は40代半ばの男性。黒く長い髪と赤い瞳を持つ。黒いローブをよく身につけていた。