あらすじ

魔王を討ったのは、俺だ。だが栄光も、名も、脚も、仲間に奪われた。 勇者アレンは、裏切られ、右手の腱を切られ、王都の泥さらいにまで落ちぶれていた。そんな彼の前に膝をついたのは、国民が現人神とあがめる当代最強の女英雄――エレノア。 「どうか、私に返させてください。奪われたものを、ひとつ残らず」 彼女はなぜか、泥まみれの俺を、狂おしいほどに溺愛していた。 アレンの力は【万象武具庫】。捨てられ、忘れられた武具の遺志を拾い、その身に束ねる、地味で優しい能力。だが偽りの英雄どもが飾る神域武装を一つ、また一つ剥ぎ取るたび、この国に塗りかためられた嘘が、剥がれ落ちていく。 偽物を暴き、奪われたものを取り返す。ただの成り上がりでは終わらない。倒した敵の痛みも、救えなかった者の無念も、すべて背負って――二人の旅は、やがて世界そのものに巣くう「偽りの栄光の根源」へとたどり着く。 奪うのではなく、背負う者として。泥の勇者と白金の英雄の、収集奇譚。

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小説を読もう2026/09/07
  • 現在の作品泥の勇者と白金の英雄 ~偽りの栄光を剥ぎ取る収集奇譚~