あらすじ

人前に立つことも、知らない人に声をかけることも苦手な大学二年生・朝倉澪。 大学と家を往復するだけだった彼女は、正月のテレビ中継で、大学駅伝を走り終えた一人の選手の笑顔を偶然目にする。 名前を調べ、陸上部の記事を読み、レースの結果を追ううちに、澪の中に初めて「現地で応援してみたい」という気持ちが生まれる。 しかし応援するためには、人の多い競技場へ行き、沿道に立ち、声を出さなければならない。 初めての記録会。 秋の予選会。 そして正月の大学駅伝。 声が出なかった日も、途中で帰りたくなった日も越えて、澪は少しずつ「見られること」ではなく「届けたい相手」のことを考えるようになる。 怖くなくなる物語ではない。 怖いままでも、大切なもののためなら一歩だけ動けると知るまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/07
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