あらすじ

舞台は、決まったことだけでは上がらない。 初日まで七日。小劇場の演出家・篠崎透が突然倒れた。代わりに稽古を回すことになったのは、七年間「演出家の判断を正確に実現する」ことに徹してきた二十九歳の演出助手・榊真琴。 過去に一度だけ演出を担当し、迷うたび指示を変えて座組を疲弊させた真琴は、自分の判断が自分の責任になることを恐れている。けれど篠崎のノートに答えのない場面、役者から返される問い、そして崩れていく本番プランを前に、誰かの「正解」を探しているだけでは初日は開かない。 主演の梨央、制作の野上、舞台監督の竹内と仕事を重ねながら、真琴は一つずつ、自分で見て、自分で決め、その結果を引き受けていく。 これは、誰かの代わりになる物語ではない。 自分が変えた舞台に、自分の名前を載せるまでの七日間の仕事小説。

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カクヨム
カクヨム2026/09/07
  • 現在の作品幕が上がるまで、あと七日