あらすじ
『カドコミ漫画原作コンテスト応募作』
【あらすじ】
火薬と義肢兵装が戦場を支配し、剣が時代遅れと笑われる時代。
かつてあらゆる戦士の頂点だった剣聖は、すでに過去の伝説となっていた。
十七歳の公爵令嬢エアルは、歴代の剣聖と同じ黄金の瞳を持つ少女だが、父の理解を得られずに家を捨てる。
彼女は剣聖を目指して決闘代理人となり、ドレス姿で剣を手に、銃を持つ男たちと戦う。
美人秘書を名乗る七歳にしか見えない少女リーン(本当は十五歳)と共に、エアルは己の力を示すため、そして力なき女性たちの想いを守るため、強敵たちとの決闘に挑む。
「さあ、時代が剣に恋する日が来るわ」
決闘場に、華麗な剣のきらめきが舞う!
【キャラクター設定】
〈エアル〉
十七歳。フェリシア王国の公爵令嬢。歴代の剣聖と同じ黄金の瞳を持ち、幼い頃から剣聖になることを夢見ている。
黄金の瞳にペールグリーンの長い髪。胸元の開いた薄ピンクのロココ調ドレスをまとって決闘に臨む。
負けず嫌いで、強敵と戦うことが生き甲斐の戦闘狂。しかし、弱者をいたぶる者は決して許さない。
奥義皆伝の証となる刀〈|活殺の蒼《デュアリス・アジュール》〉を持ち、秘剣〈|断絶《セヴァランス》〉で斬った腕は縫い止めればくっつくほどの腕前を持っている。
〈リーン〉
十五歳。発明家アレスの娘。成人しているが七歳にしか見えない。真っ赤なリボンで結んだポニーテールと、紅玉の瞳、普段は花柄のワンピースを着ている。
本を読むことが大好きで、剣聖の英雄譚を暗記している。エアルの決闘を機に、膨大な王国法を数日で読み解き、美人秘書を自称している。
現実的なしっかり者で、エアルを守るためなら反発することもある。エアルを心の底から慕っている。
〈アレス〉
リーンの父親。王都の外れに研究所兼鍛冶場を構える発明家で、本業だけでは生活できないため鍛冶仕事も引き受けている。変わり者として知られているが、エアルが認めるほど腕は確か。
エアルのために銃弾を受け流す直剣や、あらゆる鉄を斬り伏せる漆黒の大太刀〈|拒絶の黒《ネガート・ノワール》〉を鍛える。
お人好しで商売には疎いが、エアルを家族同然に迎え入れ、二人の戦いを武器と暮らしの両面から支えている。
〈デュラント兵装〉
マルシュタイン男爵の弟、デュラントが経営する大手兵装会社。銃器や義肢兵装を開発している。
広告では「誰でも人間の限界を越えられる」とうたっているが、実際には貧しい人間を被験体として利用し、薬物や兵装による人体実験を繰り返している。
アレスの発明特許を奪うため、逃げた妻の借金をねつ造するが、エアルに阻止される。
以降、エアルを亡き者とするために暗躍している。