あらすじ

侯爵家の花宴を手伝うソウルンは、三十鉢の春花を配る臨時差配役に押し上げられる。王都へ十八鉢、次は十七鉢。ところが冷血と噂される嫡男ソルステインは「残りは何鉢ですか」と尋ねるたび、理由も告げずに却下。人前で恥をかくのは、なぜか運び役のソウルンばかりだった。 三度目、彼女が差し出したのは王都へ十六鉢、領内の十四の療養所へ一鉢ずつ残す案。すると彼は初めて黙って退けず、窓辺の名を確かめ始める。壊れかけの荷車にたとえてぼやく彼女と、真顔で修理案を返す彼。二人の沈黙への誤解が、三十鉢の行方とともにほどけていく、不器用な春の差配のお話。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/09/07
  • 現在の作品冷血侯爵令息に二度も配分を退けられ無礼者扱いの私ですが、十四の窓辺を残す彼と次の春も花を配ります