あらすじ
組織のエース、コールサインBROとDAT。双子は二十九年、言葉にしなくても互いが分かった。数字にすれば十割で、それ以外に何も要らなかった。
ある日、兄が任務に出たまま帰らない。弟の「わかる」は、その日から目盛りを落としていく。〇・五、〇・二、そして〇。
残されたのは、黒塗りの綴りに一つだけ残った六文字。名前の削れた墓。二十三年前、十四行だけ報じられた両親の死。
分かる代わりに、弟は数えはじめる。読めなかったもの、置かれたもの、渡されたもの、掘り出したもの——分からないものを、一つずつ手帳に。
全47話・完結済。