あらすじ
異世界から転生した少年、ランカスター・アルスは、雷属性の名門・ランカスター家の長男として生まれる。
父・ランカスター・ドーラ、母・ランカスター・ミューラ、兄・ランカスター・ベルフに囲まれ、アルスは何不自由なく成長していく。特に父から剣の鍛錬を受け、兄のベルフとも競い合いながら、平穏な日々を過ごしていた。
そして五歳になったアルスは、教会で自らの属性とスキルを授かる儀式を受ける。
雷属性の血を受け継いでいるはずだと期待される中、アルスの結果は――無属性。
さらに、授かったスキルは――「無し」。
雷属性を代々受け継いできたランカスター家にとって、その結果は受け入れ難いものだった。
父・ドーラはアルスを「ランカスター家の汚点」と考え、家から追放することを決める。母・ミューラは必死に止めようとし、兄・ベルフも弟を守ろうとするが、父の決定を覆すことはできなかった。
そしてその日の夕方。
アルスは父によって深い森へ連れて行かれ、たった一人で置き去りにされる。
「僕、頑張るから!」
そう叫びながら去っていく父の馬車を見送るアルス。
五歳の少年は、家族も居場所も失い、見知らぬ森で一人になってしまう。
しかし――その直後。
森の奥から、青白い光が輝く。
「雷……?」
アルスが光の正体を確かめるため森の奥へ進み始めたその先には、彼の運命を大きく変える何かが待っていた。
無属性・スキル無しとして捨てられた少年、ランカスター・アルス。
ここから、彼の本当の物語が始まる――。