あらすじ
憧れの先輩が誘拐犯だったから
迷わずついて行きました。
だって、冷たい目をした彼の手が
あまりにも温かかったから
冷酷なんかじゃない、傷付きすぎて
見失った優しさが甦る
奇跡の逃避行と夢のつづき‥
『あなたは、運命の糸を信じますか』
『ちょっと誇張しすぎたかも』と躊躇しつつも、備忘録がわりに書く物語風の日記は新しいブックに突入した。ほぼ実話なのに、字面にすると夢物語のようであり、読み返してみれば、壮絶な日々を歩んできたのだと実感する。
『あの日私は誘拐された。
でも、救われたのは私の方だった。』
別の道を選んでも抗えない、強烈な引力に幾度となく引き寄せられては、気づかない振りをした。『怖かった』不器用な天邪鬼が邪魔をする。
そして、また再び巡り合い、運命が交差する。奇跡の糸を味方につけて、もう逃げないと決めた日、2人はついに1つの結末へと辿り着いた。
『声も顔も後ろ姿も大好きだった。私がずっと憧れていたことを、あなたは一生知らない』