あらすじ

エストニア・サーレマー島を舞台にした20代30代女性向け国際恋愛の短編小説。 前後編で完結する読み切り作品です。 六月下旬。東京でWebデザイナーとして働く二十九歳の高瀬サキは、十二日間の休暇を一人で過ごすため、バルト海に浮かぶエストニア最大の島・サーレマー島を訪れる。午後十時半を過ぎても空が青い白夜の季節。クレサーレ城の水濠で、サキは地元の家具修復職人マルテンと出会う。 「明日も十時半なら、たぶん今日とは違う青だよ」 その一言から、二人は毎晩十時半、同じ場所で空を見るようになる。城の水濠、海辺、夏至祭の焚き火、ジュニパーの香る道。十二日しかない滞在なのに、サキは昼間よりも「十時半からの時間」を待つようになる。 ところがマルテンにも、七月から島を離れてタリンで半年働く予定があった。 期限があるから恋を諦めるのではなく、期限があるまま続きを選べるのか。 十二日目、白夜の青が最も淡くなる時間に、サキは初めて「帰った後の二人」を自分から決める。

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カクヨム
カクヨム2026/09/07
  • 現在の作品十時半の空が青いうちは、あなたと┃エストニア・サーレマー島の国際恋愛短編小説