あらすじ
この世界では、人間は「レベル注射」を打つことで、身体能力や魔力を強化することができる。
レベルは1から10まで存在し、数字が高くなるほど強力な武器やスキルが解放されていく。
レベル10――それは、人間の頂点。
誰もが憧れる、伝説の領域だった。
17歳の少年・レオは、病弱な妹・ミアと二人で暮らしていた。
レオ自身もレベル2。
貧しい生活の中、魔獣を狩りながら妹の薬代を稼いでいる。
そしてミアは、生まれつき身体が弱く、レベル2までしか注射を打つことができない。
レベル3以上の注射を打てば、命に関わるからだ。
それでも二人は、支え合いながら静かに暮らしていた。
しかし、ある日。
村に王国の兵士が現れ、ミアを連れ去ってしまう。
残されたレオの手には、見たこともない黒い注射器。
そこに刻まれていた数字は――
「10」
さらに、その注射器はレオにだけ反応する。
『適合者を確認』
『レベル10――使用可能』
なぜ、レベル2のレオがレベル10の注射に適合したのか。
なぜ、ミアはレベル3以上の注射を打てないのか。
そして、王国はなぜミアを連れ去ったのか。
妹を取り戻すため、レオは王都へ向かう。
弱かった少年の運命が、一本の注射によって大きく変わり始める。
これは、最弱の少年が「レベル10」の力と、妹に隠された世界の秘密に挑む物語。