あらすじ
「――なあ、俺らがここにいる意味って、本当に何処にあるわけ?」
これは今よりもほんの少し先の未来のお話。
篠木高等学校の入学式。
同じクラスになり、隣の席に座っただけでなぜか運命の歯車が噛み合ってしまった、極度のツンデレ男子・東雲悠楓と、底知れぬ眼差しで悠楓を捉えて離さない夜白幸羽。
そして、若きデザイナーのタマゴである悠楓の姉・和袴のツテをきっかけに彼らの日常に引きずり込まれた、真面目すぎる隣のクラスの委員長・青砥灯鈴と、ハイツインテールがトレードマークの天海大附属高等学校の性別不詳な小悪魔・赤城彩蕗。
交わるはずのなかった四人は、彩蕗の姉・祈寄が率いるレディースアパレルブランド会社「SQUADH」とのタイアップコラボを皮切りに、モデルユニット「SQUARE DIALOG(スクダイ)」として疾走し始める。
自分の顔しか取り柄がないと俯く悠楓。
モデルという仕事に反発する父との間で揺らぐ幸羽。
かつてのトラウマから一歩を踏み出せない灯鈴。
誰にも言えない秘密を胸の奥に隠し微笑む彩蕗。
母との確執を抱えながら才能のなさに苦しむ和袴。
キラキラと淡い光を放つフラッペの甘さと、青春の冷たい痛みが交錯する中、演劇面や他社からのオファーが押し寄せ、彼らの世界は一気に加速していく。
笑いあり、涙あり、そしてほんの少しの絶望――炎上、スランプ、誹謗中傷、そして誰もが避けて通れない「進路」の壁。
「僕たちのダイアログは、きっとまだ、終わらない」
不器用な少年少女たちが紡ぎ出す、永遠に終わらない終わりのない、眩しくて痛い群像劇の幕が、今、静かに開く。