あらすじ
【靴もない。チートもない。転移者のリアル】
部屋着のまま落ちたのは、俺が投げ捨てた自作小説の世界。
――そして目の前には、俺が「創造」した生身のヒロインがいた。
「俺の理想なんて死ぬほど浅かった。本物は、こんなにも魅力的じゃないか」
放置した自作Web小説の世界へ、生身で転移してしまった作者・神代木葉(コノハ)。
彼を救ったのは、都合の良い設定で生み出した理想のヒロイン、ソフレ。
だが目の前の彼女は人形なんかじゃない。傷つき、泣き、笑う――あまりにも魅力的で生々しい一人の人間だった。
あるのは知識と、転移の余波で自我を持ったスマホの妖精『ピロコ』。そして、作者だからこそ知る「設定とプロット」だけ。
剣を振れず、魔法も使えず、ゴブリン一匹に怯えて逃げ出す無力な男。
それでも彼は、打ち捨てた自分の過ちと向き合い、彼女の手を取ることを誓う。
――だが、彼はまだ知らなかった。
生身で迷い込んだ自分が、この世界の「正史」を狂わせる最大の部外者(ストレンジャー)であることに。
これは、逃げ出した元作家が、定められた運命(プロット)をエゴと愛で書き換える物語。
できるだけ、リアル志向を目指して書いていきます。
チートもスキルもありません。ただ、何もない転移者がファンタジー世界で生きていく物語です。