あらすじ
葛城野美里、四十七歳。男。会社員。
ある晩、いつものようにオンラインゲーム『武装天使・ヴァルキリヤイーオン』を起動した美里は、異世界で目を覚ます。
しかも身体は、三年間育ててきた自分のキャラクター――少女型機械兵装『MISATO』になっていた。
銃は撃てる。装甲もある。バッテリーもある。
ただし、弾薬も電力も有限。異世界に補給なんてあるわけがない。
……と思っていたら。
寝たら全部戻った。
「じゃあ寝る前に全部使ったほうが得じゃん」
四十七歳のゲーマーは、それを便利なゲーム仕様だと思った。
自分だけが元に戻り、世界には昨日が残り続けることの意味を、まだ知らない。