あらすじ
___この世界には、ヒーローがいる。
15歳の凡人少女、輪堂さやはある日、魔法少女バイオネットの二つ名を持つヒーローになった。
ヒーローとは、世界に巣食う魔物を倒しながら人々を助け、困りごとを解決する夢のような職業。
限られた者しか選ばれないという憧れの職場で働けると知ったとき、さやは迷わずその仕事を選んだ。
しかし………
敵を倒したときに壊した建物は自分で掃除しないといけない。
出勤するたびに報告書を書かないといけない。
華々しい功績を上げるのは有名で強いヒーローばかりで、新人のさやにはカッコイイ仕事なんて回ってこない。
給料はちゃんと払われてるけど、こんなに大変だと知っていたらヒーローなんてやりたいとは思わなかった!
それでも、自分が魔物を倒したことで安心して、喜んでいる人を見てしまったから。
そんな誰かの命を救うためにはやるしかない。そう思って続けていた。
「本当に、これも……ヒーローの仕事なの……?」
…………一年後、見知らぬ国にある見知らぬ学校に通わないといけなくなった彼女は、真新しいブレザーを前に虚空へ向かって呟くのであった。