あらすじ
進学のために上京した大学生、中島和真。
食事は外食か惣菜、と言った生活をしていたが、お金もかかるし飽きる……と自炊を始めることに。
料理をほとんどしてこなかった和真は、動画サイトで料理動画を検索した。
そこで目についたのが、『クロ』という人の動画。
声の解説は一切なく、文字だけの説明。
でもわかりやすく、手つきが綺麗で手早い。
実際に作ってみたら、早い、簡単、美味い。
『クロ』の最大の特徴は、大の黒コショウ好きであること。
少々、と文字にあっても、ミルで必ず5回転、そして人差し指と中指でミルをトントン、と2回叩く。
少々とはお好み、という文句までつけて、好き放題黒コショウをかける『クロ』を気に入り、和真は『クロ』を追いかけていた。
ある日、材料も気力もない……とイタリアンチェーン店へ行った和真。
案内された席の隣には男性が1人。
その人にボローニャスパゲッティが運ばれてくる。
すると男性は「すみません、ペッパーミルありますか?」と尋ねる。
店員からミルが渡されたあと、男性はスパゲッティにきっちり5回転。
そして、人差し指と中指でトントン。
「——『クロ』さん?」
「え」
ペッパーミルが繋ぐ、物静か社会人?×人懐っこ大学生BL。