あらすじ
あらすじ
「貴様との婚約を破棄する!」
王太子にそう言い渡された瞬間、私は思い出した。前世、日本のブラック企業で過労死した社畜OLだったことを。
――ああ、なんだ。この国、前世の会社と同じじゃない。
無給の残業。押しつけられる責任。都合のいい使い捨て。
だったら答えは一つ。退職です。
覚醒したユニークスキルは【無限の福利厚生】。
社員食堂、有給休暇、経費精算――前世で喉から手が出るほど欲しかった、労働者の正当な権利そのもの。
親友のクロエと共に辺境『ポポロ村』へ向かう私。道中で護衛に雇ったのは、「け、剣なんて振りたくないよぉ……」と震える気弱な青年ユリウス。
けれど、村の子どもに理不尽な刃が振り下ろされた瞬間――彼の目から、温度が消えた。
「……懸命に生きている人たちから、これ以上奪うな」
絶対零度の剣が、夜を凍らせる。
――ねえ、ちょっと待って。
そんなの、好きになっちゃうに決まってるじゃない!
※読み切り短編です。この物語の「その後」は連載本編で毎日更新中!(後書きにリンクがあります)