あらすじ

大学時代からの友人で、同じデザイン事務所に勤める陸と冬子。 いつからか、陸は冬子を好きになっていた。けれど、長い付き合いの中で生まれたこの気持ちを、どう扱えばいいのかわからない。今の関係を壊したくない気持ちと、少しでも近づきたい気持ちの間で、陸は何も決められずにいた。 ある日、冬子との何気ない会話の中で、陸は「気になる人がいる」と口にしてしまう。 それが自分のことなのか、ただの冗談なのか。冬子の反応は、陸にはわからない。 翌日から、二人の間には、これまでと変わらない日常が続いていく。仕事をして、昼休みに話をして、夕方になれば駅まで一緒に歩く。 それでも、陸の中では、昨日までとは少し違う時間が流れ始めていた。 好きになった相手との距離を、どう測ればいいのか。 答えを急ぐことも、気持ちをなかったことにすることもできないまま、陸は冬子と過ごす日々の中で、自分の気持ちと向き合っていく。 夕方の影が少しずつ伸びていくように、二人の関係もまた、気づかないうちに変わり始めていた。

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カクヨム
カクヨム2026/09/07
  • 現在の作品夕方の影