あらすじ
日・英・伊が共同開発を進める次世代戦闘機(GCAP)。その電子兵器システムを決定づける「超高効率パワー半導体」の実装試験が進むオーストリアで、開発者である九重教授の孫娘、若きソプラノ歌手ナターシャがウィーン国立歌劇場の舞台裏から突如姿を消した。
暗躍するのは、欧州防衛利権の再編を目論む多国籍シンジケート。キッツビューエルの断崖滑降、チロル山岳研究所を襲う武装傭兵集団、ミュンヘンに潜む国際密輸ルート——。
防衛省の特命技官・間宮律と航空自衛隊の橘彩香一等空佐は、MI6やCIAのエージェントと交錯しながら、奪われた機密と人質の行方を追う。
謀略の炎は、クリスマス公演に沸く音楽の都ウィーンへと再び燃え広がる。
名作オペラ『トスカ』の筋書きをなぞるように追い詰められた歌姫が選んだ道とは。
雪の古都とアルプスを舞台に描く、電脳インテリジェンス・サスペンス完結編。