あらすじ

三十八年続いた叔母の喫茶店が、今夜、店を閉じる。 片づけを手伝いに来た「僕」が出会ったのは、窓枠に座る女や、火の入っていないストーブの前を動かない老人。雨の中を訪れる客たちは、誰も傘を持っていなかった。 瓶の蓋、赤いビー玉、松ぼっくり。 小さな贈り物と感謝の言葉を残し、客たちは帰っていく。 けれど叔母は、傷だらけの緑の椅子を一脚だけ片づけようとしない。 まだ来ない、最後の客を待つために。 ある喫茶店の店じまいと、その先の暮らしを描く、少し不思議で温かな短編。

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カクヨム
カクヨム2026/09/07
  • 現在の作品最後の客は、傘を持たない