あらすじ
【あらすじ】
魔法少女。
それは祈りの器。ひとの祈りの結晶。
「みんなが魔法少女になれたなら、きっと世界のどこにだって手が届くのに」
ひとりの魔法少女がそう祈ったその日、「魔法少女」はすべての性別・すべての世代に”蔓延”した。
――世はまさに、大魔法少女時代。
かつて最強の魔法少女「偉大なる三人」となるよう望まれながら、今は自らの過去を隠して”始末屋”としてひっそりと生きる重黒木ひぐれ。
そんなある日、ひぐれは”獣”の死骸の下からひとりの魔法少女を発見する。
身元不明・記憶喪失の少女・アオとの出会いが停滞していたひぐれの時間を動かし始めた。
【登場人物紹介】
重黒木 ひぐれ(じゅうくろぎ ひぐれ)|始末屋
かつて最強の魔法少女「偉大なる三人」となるよう望まれていた男。元魔法少女。
今は過去を隠し、魔法少女たちの後始末を請け負う「始末屋オモクロキ」として清掃活動に尽力する日々。
諸事情により世間全般から距離を置きたがっている。
が、生来の面倒見の良さ故に明らかに厄ネタであるアオを放っておけなかった。
アオ|正体不明の魔法少女
獣の死骸の下から発見された少女。記憶を失っており名前も覚えていないどころか、身元を証明する「世界市民識別番号」もなく、魔法少女名鑑にも該当がない。
記憶はないものの、その所作の端々に妙な育ちの良さを覗かせる一面も。
なお、魔法少女が変身する際に必要な「名乗り口上」も忘れてしまっているため、変身することができない。
皿木 沙々(さらき しゃしゃ)|自由の魔法少女
撫子のエフェクトを纏う、関東支部最強の魔法少女。かわいらしい見た目に反してかなりの剛力。
その素顔は16歳の女子高生で、「始末屋オモクロキ」にやたらと懐いている。
常盤木 唯澄(ときわぎ いすみ)|魔法少女協会関東支部長
ほけほけとした物腰の柔らかい老婦人。に見えるが、限られたリソースの中、関東エリアを防衛する女傑でもある。
実は現役の魔法少女。
雨谷 佳月(あまや かづき)|外来型汚染生命体災害廃棄物処理協同組合
始末屋に獣の後始末を依頼する通称「斡旋所」の職員。はんなりとした関西弁を話す男性で、ひぐれとは古い付き合い。嫌いな言葉は残業。