あらすじ
二十歳の夏、私ニーナ・アルフラッドは人生の絶頂にいた。
史上最年少の宮廷魔導士、首席合格、稀代の才媛。そして──金遣いの荒い女好き。
「ニーナ・アルフラッド。お前を宮廷魔導士団から追放する」
クソ上司に研究成果を横取りされ、セクハラの訴えを添えられて、私は祝賀会の会場で盛大にクビになった。
半年後、貯金はゼロ。世間ではこういう生き物をニートと呼ぶらしい。
そんな私に舞い込んだ再就職先は、魔法の家庭教師。しかも勤め先は、私が公開処刑されたあの侯爵邸で。
教え子は半年で七人の家庭教師を追い出した問題児、オクタヴィア・グランツフェルト十五歳。
「あなたで八人目よ。どうせすぐ逃げ出すに決まってるわ」
木の上でふんぞり返る生意気な令嬢は、しかし自力で降りられなくなっていた。
これは、堕ちるところまで堕ちた元宮廷魔導士が、可愛くて面倒な令嬢と一緒に人生を取り返すまでの話。