あらすじ

九年前、《標的迷宮》が世界へ出現した。 迷宮内では、斬撃も魔法も銃弾も、攻撃する相手の《標的ID》を指定しなければ力を持たない。そして狙いを外れた攻撃は、三秒後に誰にも知られない空間《ロストレンジ》へ落ち、二度と戻らない。 十八歳の底辺探索者・霧島弾は、どれだけ近くても狙った相手へだけ攻撃が当たらない。固有技能《ミスコレクター》の命中率は、常に〇%。 所属隊《ブルズアイ》を区域王戦の直前に解雇され、五人だけが通れる逃走門の囮へ選ばれた弾。だが仲間の必殺技まで全て外れた瞬間、彼にだけ透明な札が見えた。 《外れ弾を回収しますか》 《元の標的には再使用できません》 《別の標的へ、二射目として再装填できます》 一射目は必ず外れる。 しかし、捨てられた攻撃を拾って狙い直す二射目は、一〇〇%命中する。 弾は外れた斬撃、炎槍、雷撃を一つずつ別の急所へ撃ち返し、推奨討伐人数十二名の区域王を六人分の失敗で粉砕する。その配信を見て現れたのは、放った矢が必ず当たるため「撃ったあとに考え直せない」世界最強の狙撃手・弓月奏だった。 命中率〇%の回収者。 命中率一〇〇%の必中少女。 三度しか軌道を曲げられない天才技師。 何でも一人で受け止めてしまう盾役。 極端な四人が組んだ探索隊《ネクスト》は、敵弾回収、極近外れ、合成、一括入出庫、共有矢筒、原因鑑定、中断弾回収へと技能を進化させ、空竜、月面砲、十万発の蜂弾、落下衛星を次々に撃ち返していく。 だが世界最大組織《PERFECT》が作った「絶対に失敗しない都市」では、消えた失敗が別の誰かへ転嫁されていた。 世界は成功だけを残すため、外れた全てを処分しようとしている。 そして最後に標的登録されたのは、地球そのものだった。 これは、一発で正解できない少年たちが、捨てられた失敗へ次の照準を与える物語。

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小説を読もう2026/09/07
  • 現在の作品一射目が必ず外れる俺、消えた攻撃の墓場《ロストレンジ》から世界を撃ち返す ~追放された命中率0%の《ミスコレクター》、捨てられた必殺技を二射目にして神を撃ち抜く~