あらすじ
新宿の占い館「月の雫」にやってくるのは、占いではどうにもならない相談ばかり。
不倫相手の流産を願う妻、二次元の推しと結婚したい女性、そして突然死した大物政治家――。
相談者たちを迎えるのは、元会社員の新人占い師・月華院ルーナと、どう見ても普通ではない「月の雫」の占い師たち。
未来が視えても、その意味までは分からない。
運命を占えても、人の人生を代わりに生きることはできない。
胡散臭い。でも、ときどき本当に視える?
クセの強い占い師たちと、さらにクセの強い相談者たちが繰り広げる、新宿発・占い師群像コメディ。
【主な登場人物】
■月華院ルーナ(32)
本名・三上あかり。
不倫がバレて会社を辞め、再就職にも失敗。生活のため、乗り気じゃないまま占い師になった元会社員。青森のイタコだった祖母譲りで見える時は見える
■ガンジョウ(鑒禳)(52)
元僧侶。色黒でチャラい、自称イケオジ。そして詐欺の前科あり。
競馬好きの怪しいおっさん。霊や念が見えるのは、本人にとっては普通のこと。
■マリアンヌ(73)
占い師歴40年以上、「月の雫」最古参。
40年間変わらずツインテールのロリータファッションを貫く謎の女性。
政財界にも顧客を持つ。元祖不思議ちゃん。
■ERINA(42)
スピリチュアル系インフルエンサーにして「月の雫」売上No.1。
「宇宙はあなた、あなたは宇宙」を掲げ、配信、セミナー、プロデュース商品と商売にも余念がない。胡散臭さは店内随一。
■山田(30)
「月の雫」の事務員。
真面目で几帳面。
クセしかない占い師たちを相手に、店を正常運転させている貴重な常識人。
一話ごとに持ち込まれる、恋愛、結婚、不倫、仕事、家族、推し活、そして時には事件。
客たちは未来の答えを求めて「月の雫」の扉を開ける。
帰るとき、その手にあるのは、たいてい占いとは少し違うもの。
今日もまた、誰かが「月の雫」の扉を開ける。