あらすじ
魂から具現化する使霊『アニマ』の強さによって、スクールカーストから将来の年収まですべてが決定される弱肉強食の格差社会。
万年霊力測定値ゼロ、最底辺の置き石として生きる少年・トウマは、誰の目にも留まらないよう周囲を立てて過ごすことだけを生存戦略にしていた。
だが、そんなトウマの平穏は、放課後の旧校舎で木っ端微塵に吹き飛ぶ。
トウマの魂の奥底にある『空白』が暴走。空間を猛烈に吸引し、天井から一人の少女を強引に引きずり下ろしてしまったのだ。
砂煙の向こうで屈辱に顔を真っ赤に染めていたのは、昼間にトウマを「ゴミ」と見下したはずの学園一番の優等生であり、孤高の天才女王──シュリだった。
しかも、彼女の細く白い首筋には、絶対に覆ることのない主従の証明──『絶対遵守の紋章』が鮮烈に浮かび上がっており……!?
「もしかして、シュリさんって人間じゃなくてアニマだったんですか?」
「……そうよ」
人間のフリをして学園に潜伏していた野生の最高位アニマ。
それが、誰も寄せ付けない天才の正体だった。
二人が出した結論は──「学園内では、あえてシュリがトウマを冷酷にパシリ扱いする」という、歪なカモフラージュ計画だった!
周囲からは「女王様の気まぐれな奴隷イジメ」。
しかしその実態は、トウマの「落ち着いて」という言葉一つに身体が勝手に反応し、赤面しながら背筋を伸ばして正座させられてしまう最高位アニマの受難の日々!
やがて二人は知恵を貸してくれる図書委員のハルトや、気分次第で国家兵器級の力を振るう天災児のミナを巻き込み、学園の絶対的な支配者である学園長の陰謀へと立ち向かうことになる。
すべては、シュリが血眼になって探し続ける人物のために。
霊力を外へ放つ『出力』の女王と、あらゆるエネルギーを底なしに引きずり込む『吸収』のパシリ。
相反する二つの魂が噛み合った時、世界のルールを正面から引っくり返す、最高に騒がしい学園生活が幕を開ける!