あらすじ
この春、高校一年生にして、変態透視男になってしまいました。
水谷柊人です。
……いや、違う。
違うんです!
皆さん、信じてください!
僕は確かに、この春日部で暮らすただの超能力者です。超能力者ですよ!
だけど――。
僕の超能力は、透視なんかじゃなくて、ちょっと先が見える『未来視』なんです!
そんな、透視なんて、うらやまけしからん能力ではないんです!
まぁ、もちろん。
こんな能力を他人にペラペラと喋ってしまうような、馬鹿じゃありません。
――知っているのは幼馴染と親友の二人だけ。
え?
どうしてその二人は知ってるのか?
仕方ないんです。
だって、ほら。
……どこぞの高校生探偵だって、関西の親友や身内の博士にはバレてるじゃないですか。
それと同じですって。
まぁ、それは置いといて――。
問題は、外部受験で入ってきたメガベンチャー社長のご令嬢。
そう!
僕を「変態!」とののしった、あいつです。
未来を見るたび、なぜかあいつが出てくる。
しかも毎回、ろくな目に遭っていない。
放っておけばいい。
僕のことを変態透視男だと思ってる奴なんて、知ったことじゃない。
……そう思ってるんですけどね。
はぁ――。
なんで僕が、あんな奴のために……。