あらすじ
あらすじ
特殊能力とオーラが存在する、現代日本。
能力者による犯罪に対抗するため、警察には専門部署が設けられ、強力な能力者はその危険度に応じてランク付けされている。
そんな社会で、狐の仮面をつけて勝手に人助けをしている青年がいる。
通称――フォックス。
二十三歳、無職。
公的には、熱を自在に操る「熱制御」と、自分や触れているものを瞬間移動させる「テレポート」を持つ、極めて珍しい複数能力者。
評価はAランク。
組織には属さず、誰かに命令されることも嫌う。
困っている人間を見つければ助けることもある。
犯罪者を見つければ捕まえることもある。
けれど、彼は正義のヒーローではない。
警察の捜査へ勝手に介入し、証拠を荒らし、ときには法を無視して自分自身の基準で行動する。
そのため警察にとってフォックスは、
人を救ってくれる頼もしい能力者であり、同時に放っておけない危険人物でもある。
能力犯罪捜査を担当する警部・三条美琴。
人の心を読める心理学者・久世怜司(サイファー)。
そして、世界各国に存在する規格外のSランク能力者たち。
さまざまな人物や事件と関わる中で、フォックスは自分なりのやり方で人を救い、悪党と戦っていく。
彼が守るのは法律なのか。
正義なのか。
それとも、ただ自分自身が許せるかどうかだけなのか。
そして誰にも明かしていない、フォックスの本当の能力とは――。
これは、圧倒的な力を持ちながらも正義を名乗らない、一人の能力者の物語。