あらすじ

「一人、二人、十三人。椅子は十二脚。なるほど。本日のご馳走には、嘘が一つ添えてあります」 収穫祝いの卓には、焼いた鴨、林檎の詰め物、豆の煮込み。料理は十三人分。配膳表にも十三人。なのに椅子だけが十二脚だった。 私は厨房へ戻り、残っていた一皿へ鴨と豆を盛った。残りではない。最初から彼の分として仕入れ、煮て、焼き、代金をいただいた一人分だ。 私は自分の夕食を調理台の端へ置き、配膳へ戻った。戻ってきたころには私の煮込みは冷え、彼の皿はきれいに空いていた。老使用人は皿の脇へ匙をまっすぐそろえ、頭を下げた。

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小説を読もう2026/08/18
  • 現在の作品「盗人は追放だ」と晩餐会で椅子まで抜かれた青年に一皿出したら、今度は彼が私の隣へ椅子を運んできました