あらすじ

井戸の水位は、昨日より指一本ぶん下がっていた。 雨の降らない町で育った少年アマウは、毎朝、水の深さを測って暮らしている。 ある日、空の雨筋を渡る「雨舟」と、雨を運ぶ老人ムラサメが町へやってくる。 アマウには、一本の羅針盤から無数の「雨を求める場所」が見えた。 井戸。畑。病人の家。乾いた木。 けれど、雨には限りがある。 少年はムラサメとともに旅へ出る。 雨を拒む町。忘れられた町。雨音を売る宿。 さまざまな土地を巡るうち、アマウは知っていく。 正しく雨を配ることと、すべての人を救うことは、同じではない。 これは、雨を配る少年が「必要なものは誰に届くべきなのか」を問い続ける物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/18
  • 現在の作品アメフラシ〈小説〉