あらすじ

大魔王ビッグ・ベンによって、北方の国々は次々と魔族の支配下へと落ちていた。 人類最後の希望として女神に選ばれたのは、聖剣を操る勇者ムーニー、魔剣を操る剣聖グーン、あらゆる魔法を使いこなす賢者メリーズ、回復と防御を極めた聖女オヤスミの四人。 誰もが彼らを「最強の勇者パーティ」と呼び、魔王討伐に大きな期待を寄せていた。 ……ただし、勇者はパンツをなくし、聖女は戦闘中でも眠り、賢者はマズメシ。 そして、そんな彼らの旅に加わることになったのが、薬師の少女ポコだった。 ポコは特別な戦闘能力を持っているわけではない。 怪我をした人がいれば治療し、病気の人がいれば薬を渡す。 ただ、それだけ。 ところがある日、勇者たちが追い詰めた大魔王ビッグ・ベンが、なんと腹痛で戦闘を中断してしまう。 「魔王さん、お腹が痛いんですか?」 敵も味方も関係なく治療してしまうポコ。 「薬師が患者を見捨てるわけにはいきません」 その一言に、魔王は衝撃を受ける。 自分を恐れ、憎み、討とうとする人間しか知らなかった大魔王にとって、ポコの存在はあまりにも異質だった。 こうして始まるのは、人類と魔族の存亡を懸けた壮大な魔王討伐――ではなく。 魔王の腹痛を治したり、勇者がパンツを探したり、聖女が寝たりしながら進んでいく、ちょっと変わった勇者と薬師と魔王の物語。 やがてポコの「誰であろうと治療する」という信念は、勇者たちだけでなく魔族の心までも変えていくことになる。 これは、勇者と魔王と剣聖。 そして一人の薬師によって―― なぜか腹痛で世界を救ってしまった英雄たちの物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/08/18
  • 現在の作品大魔王ビックベンの伝説・その腹痛は世界を救う