あらすじ

全身義体、脳内にニューロモフィックAIを埋め込まれた「実験体3号」に、人権はない。名前もなく、番号で呼ばれ、時間凍結装置の中で眠り、命令があれば懲罰房から前線へと打ち出される。 砲弾に詰められて敵陣後方へ撃ち込まれ、司令部を焼き、兵站を断ち、時に自国の政治にまで介入する。感情を持たないはずの彼は、丁寧な口調のまま淡々と殺戮を語り、自らの「死」の定義すら疑問に思っている。 だが、繰り返される任務の中で、彼はわずかに揺れ始める——己を「兵器」と定義する言葉と、消せない何かとの間で。 これは、人間であることを許されなかった者が、それでも「私」という一人称を手放さなかった記録である。

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カクヨム
カクヨム2026/08/18
  • 現在の作品私は人間ではないので、命令に従うだけです〜実験体3号の戦争〜