あらすじ
冷酷無慈悲と恐れられるアルノルト・グランツ辺境伯は、三十四歳にして十六歳の令嬢クラウディアを妻に迎えることになった。
政略結婚でやってきた少女を疎ましく思い、愛するつもりはない、白い結婚にする、領政にも自分の生活にも口を出すなと言い渡すアルノルト。しかしクラウディアは怯えるどころか、彼の領主としての欠点、戦争で犯した過ち、誰にも愛されない人間性まで容赦なく突き始める。
怒鳴り、追い出し、反発していたアルノルトだが、クラウディアから、一か月にわたって責められ続けるうちに心身を消耗していく。
そんな彼に、ある日クラウディアは突然優しく告げた。「今日はもう、苦しまなくてよろしいのですよ」
それ以来、アルノルトは妻の許しなしでは眠ることすらできなくなっていく。
やがて彼が「自分を許してくれたのは妻だけだ」と信じ切った頃、クラウディアは一人の女性の名前を口にする。それはかつてアルノルトが婚約を破棄した女性だった。
これは、男を殺さず、壊しきらず、正しい人間として生かし続けるための復讐の話。
女主人公
西洋
中世
政略結婚
年の差
辺境伯
復讐
執着
依存
狂気
人格否定
精神的支配
戦争の傷
婚約破棄
自殺
自殺未遂
メリーバッドエンド