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あらすじ
「横領犯の身元引受け。帳面しか取り柄のない娘にはお似合いでしょう?」 マルタ様は白い指で机を二度叩いた。私の返事を待つためではない。笑いをもう一度聞かせるためだ。 市庁の隅で、旧商会の書記二人も口元を伏せた。立会人欄へは素早く署名した方々である。肝心の指示者欄は空白。共同作業というものは、責任以外を分け合うと大変はかどるらしい。 向かいに立たされたエリオットさんは、外套もなく、薄いシャツの袖口から骨ばった手首を出していた。
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