あらすじ
セイン・ラザフォードには、スキル適性がない。
冒険者登録も、騎士団や傭兵団に所属した経歴もない。
幼馴染の魔術師リナと旅をする途中、東へ向かう隊商の先遣護衛に参加しようとしたセインは、その経歴から周囲に実力を疑われる。
だが、彼には一つだけ、人並み外れて得意なことがあった。
必要な場所へ、必要な瞬間だけ魔力を流す。
しかも、その途中でほとんど魔力をこぼさない。
幼い頃、ただ水桶を揺らさず運ぼうとして身につけたその感覚は、剣を握ったとき、圧倒的な速さと強さへ変わる。
スキルはない。
特別な力を授かった覚えもない。
それでもセインは、今日も剣を抜く。
幼馴染の魔術師リナとともに各地を旅する、スキルを持たない剣士の冒険譚。