あらすじ
「――そういう訳でイグニス、回復役《ヒーラー》とか言いながらそこらのポーション屋と何ら変わらないお前を追放とする」
その一言のもと、冒険者パーティ『竜の爪』を追放となったイグニス。パーティ内では薬を調合して事前に渡してバフを配る、あるいは敵に毒を仕込むというサポート役をこなしていたが、リーダーであるルアンからすれば特段の役に立っていないとのことだった。
元々が幼馴染から誘われて組んだパーティ、それもいつの間にか人が増えた結果、蹴り出されることとなったイグニスだったが、未練を特に見出すことなくそのままパーティを去り、一人での冒険者活動を続けていくことに。
しかしそれまで仲間がいたことで使っていなかった薬の知識が、ソロになったことによって遺憾なく発揮されていく。火薬や毒、果てには後に生物兵器と呼ばれるものまで、ありとあらゆる手を駆使して目の前の問題を突破。それまでパーティでは辿り着けなかった頂点へと、たった一人で駆け上がっていく――