あらすじ
「僕の想いは、君だけに降り続けている」
中学2年生の星川灯と湊陽流は、隣の家で育った幼なじみ。
毎朝一緒に登校し、放課後も一緒に帰る。互いの家を行き来して、くだらないことで言い合っては、次の日には何事もなかったように笑い合う。
灯にとって陽流は、男の子というより家族に近い存在だった。これから先も、ずっと変わらず隣にいる。そう信じて疑わなかった。
けれどある日、陽流は友人の倉田直人から、灯を好きだと打ち明けられる。
「俺は星川でいいんじゃなくて、星川がいいんだから」
その言葉をきっかけに、陽流は初めて灯を1人の女の子として見てしまう。
昨日まで平気だった距離の近さに胸が鳴る。灯がほかの男子と話すだけで心がざわつく。それでも陽流は、今の関係を失うことが怖くて、自分の気持ちを伝えられない。
一方の灯は、少しずつ変わっていく陽流に戸惑いながらも、その理由がわからない。やがて直人から想いを告げられたことで、灯自身も初めて「好き」という気持ちと向き合い始める。
近すぎたから、見えなかった。
当たり前すぎたから、気づけなかった。
幼なじみではいられなくなった陽流と、幼なじみのままでいたい灯。
ずっと隣にいた2人が、遠回りの果てに互いを見つける、王道幼なじみラブストーリー。
「私にだけ降っていた星に、ずっと気づかなかった」
※本作は、作者がノクターンノベルズで連載している『Brother sun Sister moon』作中に登場する架空の少女漫画『君だけに降る星』を、独立した物語としてノベライズしたスピンオフ作品です。
本作単体でお楽しみいただけます。