あらすじ
侯爵令嬢リディアは、三度死んだ。
一度目は毒。二度目は短剣。三度目は塔からの転落。そして三度とも、最後に彼女のそばにいたのは婚約者アルベルトだった。
四度目の十九歳へ戻ったリディアは、今度こそ彼との婚約を破棄し、三年後の死から逃れようとする。ところが婚約破棄を告げた瞬間、アルベルトは言った。
「……四度目でも、そう言うのか」
彼もまた、過去を覚えていた。
しかもアルベルトは、リディアが覚えていない死の真相を知っている。なぜ彼女は一度目に毒を飲んだのか。なぜ二度目には自ら「殺して」と頼んだのか。そして三度目、生きたいと願った彼女を、なぜアルベルトは殺さなければならなかったのか。
死ぬたびに巻き戻る三年間。王家に伝わる禁術「聖痕」。そして、互いを生かそうとするほど追い詰められていく二人。
これは、愛する人に殺された令嬢が、四度目の人生で「なぜ殺されたのか」を追いながら、今度こそ二人とも生きる未来を探す、ファンタジー恋愛サスペンス。