あらすじ
十年前、世界中に突如として現れた巨大な穴——『ダンジョン』
西条章は、その日、目の前で両親を魔物に殺された
生き残った章が誓ったのは、ただ一つ
——いつか、あいつらを一匹残らず絶滅させる
復讐のため、十年間ひたすら身体を鍛え、冒険者学校へ入学した章
しかし測定された魔力は、まさかの『0』。 判定は最低のDランクだった
一方、妹の忍は最高位のSランク
圧倒的な才能を持つ忍は、何かと兄を心配し、ダンジョンへ行くことさえ止めようとしてくる
少し過保護だが、兄想いの自慢の妹
——章は、そう信じていた
「兄さんは私のものです。誰にも渡しません」
なぜ忍は、兄をダンジョンから遠ざけようとするのか
なぜ章には、魔力が一切存在しないのか
そして——
十年前、両親が殺されたあの日
本当にそこに、『妹』なんていただろうか?
これは復讐のために強くなりたい兄と、そんな兄を誰にも渡したくない“妹”の物語